監督:星野哲也 編集:田口拓也
出演:菅原正二、島地勝彦、厚木繁伸、村上“ポンタ”秀一、坂田明、ペーター・ブロッツマン、阿部薫、中平穂積、安藤吉英、磯貝建文、小澤征爾、豊嶋泰嗣、中村誠一、安藤忠雄、鈴木京香、エルヴィン・ジョーンズ、渡辺貞夫 (登場順) ほか ジャズな人々
エグゼクティブプロデューサー:亀山千広/プロデューサー:宮川朋之 古郡真也
配給・宣伝:アップリンク
2020/日本/104分/1.85 : 1/DCP/
©「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ
日本映画専門チャンネル BSフジ ロードアンドスカイ・オーガニゼイション
ライブ・ビューイング・ジャパン ユニバーサル ミュージック 岩手めんこいテレビ
COMMENT
自分の道を懸命に歩むもの同士は魅き合う。
ジャズであり、オーディオであり。
でもやはり人間なのだ。坂田明が言うように。
音は人なり。
矢野顕子
ミュージシャン
「仁義なき戦い」を観て角刈りにしてフラれたり。
「タクシードライバー」を観てモヒカン刈りにしてフラれたり。
「ロッキー」を観て映画館から家まで走って帰って疲れたり。
映画は時々、観客に行動を促します。
僕はこの映画を観た後、 トーンアームに SHURE V15 Type lll を装着しました。
それはいつだったか、菅原“Swifty”正二に憧れて手に入れたものでした。
必ず行きます。行かねば!!
甲本ヒロト
ザ・クロマニヨンズ
音楽をピュアに愛し、
その音を表現することにこだわり抜いた男の生き様を感じました。
貴重な映像やインタビュー、そして素晴らしい音楽を体感できる映画です。
八代亜紀
歌手
「超一流のレコード演奏家」、菅原正二氏の意のままに『ベイシー』のJBLは50年間鳴り続ける。ヴィンテージの奏でる音とマスターの魅力に、プロの演奏者、ジャズ愛好家、オーディオマニアが集まって来る。 この映画は、世界遺産級のジャズ喫茶『ベイシー』の一部始終だ。
小倉智昭
キャスター
ベイシーには自分が持っていないものが全部あって、だからこそ、自分が何を持っているのかを教えてくれる。この映画の中でも、あの優しい化け物みたいな音が鳴っていて嬉しくなった。こんなに聴こえる映画は他に無い。
尾崎世界観
クリープハイプ
BASIEに、唯一無二の魅力があるのは、菅原さんが魅力的だからだ。
音楽も、オーディオも、人間の情熱の表れであり、
人間なくして、人から人へ伝わることはない。
何かを好きになり、それに情熱を傾けている人の目は、
なんて純粋なんだろう。
上原ひろみ
ピアニスト
映画で《ベイシー》のサウンドと雰囲気を体験できるなんて!菅原氏と、彼を取り巻く《音の探求者》たちの言葉と演奏が心に響く。今すぐ一関までワープして、爆音を浴びながら粋なマスターと一杯やりたくなった。
渡辺香津美
ギタリスト
日本においてのジャズを取り巻く文化と歴史が詰まった映画でした。ジャズ喫茶好きとして、オープニングからもうたまりませんでした。
菅原さんの言葉で心に残ったものがありました。「やかましいと思うでしょ?でも、それは逃げるからうるさいんですよ。そこをこっちから突っ切っちゃうと、その奥に実を言うと静寂が聴こえるんですね。」
文化も歴史も音もこの映画に保存されたことがとても嬉しいですし、自分が歳をとったらまた見たいと思いました。
オカモトショウ
OKAMOTO'S
コロナ禍で何が失われたのか?世界中で問われているテーマに経済効率やコストで答える人もいるだろう。しかし、そんな数値化が出来ないもの、つまり、数字しか見ない人には喪失すら分からないものにこそ世界と繋がるヒントがある。その椅子に誰が座ってきたのか?そのレコードは何回ターンテーブルに乗ったのか?そうした蓄積が生み出す“何か”。レコードが演奏される。それが鳴り響く空間こそがカッコ良さを作り出している。今こそ全身で味わいたい映画です。
ダースレイダー
ラッパー
ジャズプレーヤーが主役じゃないのに、ジャズを強く捉えた作品だと思う。それはきっと菅原さんを通してジャズという音楽が持つ生々しさが伝わってきたからだろう。スピーカーやターンテーブルや土地への愛、人への愛、そして音への深い愛情。全編を通して愛情の受け渡しを見るのは生々しく魅力的だった。
石塚真一
漫画家/「BLUE GIANT」「岳」
ミュージシャンはその演奏への哲学や生き様が、顔、いや、貌に表れる。
良い演奏と歳を重ねて、だんだんと良い貌になっていくのだ。
本作に登場するミュージシャンの面々もしかり、レコードを演奏する菅原さんもしかり。
音楽や音像を映像で表現するということは、この良い貌を収めることに尽きるのではないだろうか。
田中知之
DJ/プロデューサー
好きなものがあることは才能で、それは生きていく上での大きなエンジンになる、と、いつも若手に言っています。僕の知る数々の巨人たちが、ジャズ喫茶ベイシーで青年のようにキラキラした目で語っているのを見て、今もうらやましくてしょうがない。ジャズの世界とは、大人が和やかに熱く語り合える場所なんだな、と、この映画を見て気づきました。
西田善太
雑誌「BRUTUS」編集長